民主主義とは?民衆が政治に参加するのは何故?

民主主義とは何でしょうか?有能な1人の独裁者が全てを決めたほうが楽ではないかと思ったことがある人がいるんじゃないのでしょうか?なぜ?民主主義では全員の意見が必要なのでしょうか?それでは見ていきましょう。

民主主義のはじまり

民主主義は古代ギリシアの都市国家ポリスでは、都市に住む全員が意見を出し合って多数決で政治を行っていました。これを今風の言葉で全員が直接物事を決めていたので、直接民主制といいます。

直接民主制の例

直接民主制は、

  • 南北戦争の時のタウン=ミーティング(アメリカ合衆国)
  • スイスのカントン州の住民集会

などが知られています。

日本の直接民主制の例

日本の地方政治の重要事項は直接民主制で決定されます。

  • 米軍基地整理縮小
  • 原子力発電所の有無
  • 産業廃棄物処理
  • ダム建設
  • 環境アセスメント
  • 市町村合併の是非

などは、直接投票が実施されます。

民衆が政治に参加するのはなぜ?

国民の一人一人が絶対君主の抑圧から逃れるために、自由な生き方(自由主義)を行いたいと思った時に、自分たちや自分が選んだ代表が政治をするのがいいからです。

 

「国王といえども、神と法の下にあるべし」

 

という政治格言があります。「君臨すれども統治せず」みたいに、君主よりも法律のほうが上位の概念として縛りましょう。みたいなものです。絶対君主の登場を恐れたのですね。

自由民主主義(リベラル=デモクラシー)は21世紀初頭現在、国際的にも主流な考えです。

「憲法も法なり」

厳格な法律だけで人民を統治することも批判されています。法治主義への批判です。

法律の留保

19世紀のドイツ・プロシア憲法や明治憲法の「法律の留保」が法治主義批判の例です。

法律の留保とは国民が権利を主張できるのは法律が制定する範囲内に限られるというもので、文章に無いものは正当性があっても権利として認められないというものです。

現在21世紀の日本では、文章に書いてないことでも、人権にしろ軍事にしろ解釈次第で法律が作られるようになっており、憲法に書いてない権利も憲法に書いてない政府の役割も実行されています。それはそれで憲法が機能していない状態になっています。

 

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