ホッブスと社会契約説

ヨーロッパやアメリカでは、日本の江戸時代の頃から社会契約説に基づいた民主主義の国家を作っていました。

社会契約説とは?

社会契約説とは、本来は自由で平等である人間たちが人間として生きていくための当然の権利である自然権を守るためにお互いに契約を結んで社会をつくるという考え方です。

ホッブス「リバイアサン」

ホッブスはリバイアサンを1651年に書きました。

リバイアサンは聖書に出てくるワニに似た巨大な水中の怪獣でリバイアサンは「国家」を意味しています。

ホッブスは人間の自然状態は「万人の万人に対する闘争状態」としました。

つまり生まれたときから、すべての人間は殺し合いや盗みあいをしても仕方がない状況であると定義したのです。

誰か自分を守ってくれる人や組織がいないと、いつ殺されてもおかしくない状況なので、安全を確保する必要があるのです。

そこで、人々は自分を守ってもらうために、自然権を主権国家に全面的に譲渡および放棄する契約を結んでいるとしたのです。全部を国に任せるということは、絶対王政も許容するということを意味します。

ホッブスの国家論の説では、国家や絶対君主に自然権を委任するかわりに、国家や絶対君主に安全を保障してもらうものです。

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